「日本人女性と結婚することにしたよ」と彼が自分の親に Facebook メッセンジャーで報告。親の返答は “OK, I don’t mind.” ・・・「このノリの軽さは何なんだ！」（汗）

元々「私は一生独身かな」とか思っていたので婚活もしていなかったんです。以前、癌を患っていて、癌治療に２－３年費やしていましたし・・・。

はい、今は完全に大丈夫です。それで、40 歳手前になって婚活にトライしてみようかな、と思って結婚相談所に登録したんです。でも、そこの男性と話しをしても、いまいちピンと来なくって・・・。

大学病院で働いていたときに、外国人の患者さんが来ていて英語でのコミュニケーションも必要だなと感じ、英語を学び始めました。これがきっかけで、英語を話す人もいいな、と思い始めました。

人種へのこだわりは特にありませんでした。コミュニケーションが取れれば、国籍については深く考えていませんでした。でも、英語圏の人じゃないと話しができないかな、とは思っていましたけど。

嘘をつかなくて、浮気をしなくて、やさしい人です。まあ、これは日本人に対しても同じように思っていたことですが・・・。

「Oh My Japan」という、日本に興味がある外国人が登録しているサイトです。出会い系サイトではありません。付き合うことを目的としていない人もいるので。

彼は、日本のサブカルチャー（アニメ）が好きでこのサイトに登録していました。私は、英語を話したり、教えてもらうのが目的でした。それで、Facebook のメッセンジャーでコンタクトするようになったのが、きっかけでしたね。

日本のホラーアニメで「地獄少女」っていうのが好きみたいです。私も全然知らないんですが・・・日本のアニメについては、彼の方が詳しいです。

オンラインは本当にお勧めです。親世代からみれば出会い系サイトにみえるでしょうが・・・。出会い系サイトときくと、どうしても、事件が起こったり、いかがわしいイメージ。聞こえが良くないときに限って、どのサイトとかは特定しないために「出会い系サイト」という単語でくくられて、よいイメージがもたれないという風潮があると思うのです。

それはそれとして、騙されたりしないように気をつければ、オンラインもお勧めです。他にもいくつか登録していましたが、早く会って体の関係を持ちたい、という人がいたりとか、会った後に「うちの家庭は困っている」といってお金を要求してくる人もいたり・・・。そんなとき、「はいはい～」とお金を払ったらダメですね。

オンライン以外の出会いであれば、英会話教室ですかね。ただ、通常、先生は生徒と個人的な付き合いをしてはダメ、という就業規則があるから、そこが難点かな。

彼はアニメ以外にスーパーマリオなどのゲームも好きなので、いっしょにやっていて楽しかったです。ゲームを通じて、知らない単語を教えてもらったこともありました。たとえば、「クッパ」というスーパーマリオに出てくるボスのキャラクターは、アメリカでは「ハウザー “Howzer”」って言うみたいで・・・日本のアニメなのにアメリカでは違う呼び名、というのは面白かったですね。

今の彼ではないですが、会った初日に「自分のうちは貧乏なのでお金に困っているから、お嫁になったら助けてくれ」と言われてドン引きしたことがあります。「あなたの家族のために働く気はさらさらないわ」と思いました。

アフリカのどこかの国の人だったと思います。

あと、私が単に嫉妬深くて苦労したはなしなのですが・・・。アメリカでは当たり前かもしれないけれど、彼が元カノと今でも友達としてプライベートでやり取りしているんですよね。こういうのって、日本人ではあまりないという認識だったんで。

いや、タイ人です。

彼、「友達と話しているんだよ。これは僕の元カノでね。」とさらりと平気で言われたときは、どうしたらいいかしら、と思いましたね。

彼は最初は観光ビザで３ヶ月くらい日本に居たんです。それから一旦アメリカに戻って、今度は文化活動のビザを取得して日本に入国しました。

で、そのビザが今年の３月に切れるんです。でも、その文化活動のビザを更新すると、そのビザでは日本での就労が認められていません。彼に日本で働いてもらうには、学生ビザを取得するか、結婚をして配偶者ビザを取得するかの二択しかないんですね。

学生ビザは、当然大学に通うことになるので学費もかかります。年に 100 万円ほどかかるんですが、「誰がだすの？」っという話になるし。でも、彼はたいして勉強したくはないし、日本語も話せないので、結局学生ビザは無理。となると、消去法で、結婚ビザがいいのでは？となるわけで・・・。

はい、それでそんな状況の中、私が悲しそうにしていたら、彼が「どうやったら、君の事を悲しませずに済むの？」ときいてきたんです。私は「分からない」・・・と。

そしたら、彼は「もし結婚したらそんな心配事はなくなるんじゃないの？」ときいてきたので、私は「そうかもね」・・・。こんな会話が繰り返されるうちに、彼も結婚を本気で考えるようになりました。

そうですね。でも「片膝をついて」・・・みたいなプロポーズなどはまったくありませんでした。やっぱり、そんなのおとぎ話の世界だけなのかな？笑

分からない単語や表現を携帯電話で調べることが時々あったことくらいですかね。それをいらいらせずに待ってくれる人でなかったら、うまくいかなかったでしょう。彼も、そんな私に対していらいらすることはなかったです。

前の人だったんですが、最初はいい顔をしていて、時間の経過とともに簡単にイライラする性格だと分かった人もいたので、性格はちゃんと事前に見極めないといけないな、と。たとえば、アフリカ人って愛情表現は豊かなんだけど、アフリカの国自体は文化的にみると男尊女卑の国。付き合う人の国の文化背景を予め知っておくべきだな、と教訓にはなりましたね。

カルチャーショックだったのは、彼が私との結婚について真剣に考えているということを親に伝える手段が Facebook だったこと。そんな大事なことを短文のメールで、しかも Facebook のメッセンジャーとかで送っちゃっていいの？と思いました。（汗）

さらに、そのあとの彼の親からの返事にもびっくり！”OK. I don’t mind.“と、さらっと返してきて、本当に「かるっ！」と思いました。笑

あと、彼の内向的な性格が手伝っていると思うのですが、一緒に歩いていると、彼が「人がちらちら見てくる」と言うんです。私はそう思わないけど、彼は、自分は見られている、と思っているんです。自分に自信がないからかな？アメリカ人っぽくないんですが・・・。

自分のハードルを下げることも必要ということ。たとえば、婚活をしようとすると、年収がいくらないとダメとか、将来のことをいろいろ考えて条件を提示することがありますよね。でも、条件を揚げたとしても、自分にその価値が本当にあるのか、と考えたときに「それは相手に失礼だな」と思ったので、私はそう考えるのはやめようと思ました。

ハードルを高くすればすれば、出会える可能性が減るということです。なので、最初から色眼鏡で見るような条件を付けるのは、可能性を減らすのでやめたほうが良いと思います。

はい。あと、「アメリカ人だから」とか「～人だから」と最初から決め付けて相手に期待するのはよくないと思います。私の彼に限っていえば、いわゆる普通にイメージするアメリカ人とは全然違って、どちらかというと内向的で自信がない感じで、アメリカ人っぽくないです。個別にそういう性格の人もいるんじゃないか、ということを予め頭に置いておいた方がよいかな、と。そうでないと、自分の期待が裏切られることもあるので。