感謝祭翌日の11月24日(金曜日)はブラックフライデー Black Friday。
今回はアメリカのブラックフライデーについて、また今年2018年のブラックフライデーでわたしが経験したちょっとしたハプニングについても紹介していきます。
の印のある英単語・英文はクリックすると音声が聴けます!
そもそもブラックフライデーって何?
ブラックフライデーとは、全米各地で大規模な割引セールが行われる日で、クリスマス商戦の始まりとも位置付けられています。最近では、ブラックフライデーの2~3日前から前倒しでセールを開始するお店もあったりします。
ショッピングモールやアウトレットは、ブラックフライデー前日(感謝祭当日)の夜からどこも大混雑。それもそのはず、ブラックフライデー期間中、50%の割引率は普通で場合によっては70%~90%オフもあったりします。
また、「2つ買えば、3つ目はタダ Buy 2 Get 1 Free」なんていうセールスキャッチも多いですね。
ブラックには「黒字である」「儲かっている」という意味もある
ブラックフライデーと呼ばれるようになったのは、当初はネガティブな意味合いからでした。当日は大勢の人々が割引セールでお店に殺到するため、交通渋滞や暴動が起きることもあったからです。フィラデルフィア警察がこの言葉を使い始めたとも言われています。
実際「ブラック(black)」という言葉には、俗語で「悪い、不吉な」というよろしくない意味もあるのです。
また、ブラックフライデーというとブラックマンデー Black Monday も連想されるため、このネーミングは小売店からは評判が悪かったようです。
1987年10月19日(月曜日)にニューヨーク証券取引所を発端に起こった、史上最大規模の世界的株価大暴落(ウィキペディアより)
しかし、現在のブラックフライデーにはそういったネガティブな意味合いはなく、むしろポジティブな意味合いが定着しています。
(画像の出典元: HAGAR LANGUAGE SCHOOL)
実は「ブラック」には「(赤字に対して)黒字」という意味があることから、小売店にとってブラックフライデーとは「儲かる金曜日」というポジティブな解釈に変えられました。これで、めでたしめでたし・・・っと!
- in the black「黒字で」: to have a profit or a positive bank balance「利益が出ている、または銀行口座の残高がプラスである状態」
(例文)
Our company predicts that we will end the current fiscal year in the black.「弊社は今期の会計年度を黒字で終えると予測している。」
- in the red「赤字で」: to have a loss or negative bank balance「損失が出ている、または銀行口座の残高がマイナスである状態」
(例文)
Their bank account was in the red again.「彼らの銀行口座はまたマイナスになった。」
ブラックフライデーの買い物の後、駐車違反の警告?を食らってしまった!
そんなポジティブな意味合いがあるブラックフライデーなんですが、今年2018年のブラックフライデーは私たちにとっては後味の悪い日になってしまいました・・・
感謝祭のディナーに招待された後、私たち家族はそのままブラックフライデーのショッピングに繰り出しました。アメリカ大手の小売店である Target や Kohls、そしてショッピングモールをはしごし、最後はアウトレットモールへ。アウトレットに到着した頃にはすでに翌日のブラックフライデー当日になっていました。
お店はどこも大混雑で長蛇の列。気温はすでに摂氏で零度(華氏31度)を若干下回っていてかなり冷え込んでいました。妻と娘の買い物に付き合ったのですが、女性陣は買い物に時間がかかりますね~!(女性の読者様には恐縮ですが・・・汗) 自分だったらサクッと決めてサクッと買うんですが。なぜこうも時間がかかるのかなと・・・。
最後のお店を出る頃には、もう午前2時近くになっていました。それでも、アウトレットの敷地内はたくさんの人で賑わっていましたが・・・アメリカのブラックフライデー、おそるべし!
眠気と疲れと寒さで「もうこれ以上は無理・・・」という状態。で、駐車場に戻ってみると、車の後部グラスのワイパーに何か紙らしきものがはさまっていた!
「なにこれ?」とよく見てみると、「PARKING VIOLATON」と書いてあるではないか!(上の写真はイメージ画像です。)
たしかに、駐車してはいけないところに止めていたという認識はあった(確信犯!)。でもね、アウトレットに到着した夜の12時ごろにはすべての駐車スペースが埋まっていただけではなく、駐車場横の芝生のスペースにも車が何台も止まっていた。
普段ならもちろんそんな場所に車は止めないが、今日はブラックフライデーで駐車場は超が付くほど混んでいた。特別に芝生の上でも大目に見てくれているのかな?と勝手な解釈で我々も芝生の上に駐車してしまったというわけ。だって、芝生の上に駐車していた車はおそらく100台以上はあっただろう。これ、大衆心理というやつ? 赤信号でもみんなで渡れば怖くない・・・みたいな。
「畜生!やられた!」と思ったが、とにかく外は寒いし、早くうちに帰りたいということしか頭になかった。なので、紙に書いてある詳細はその場ではよく確認せず、とりあえず車内に入り、車を発進させようとしたその時・・・
背後からモールのセキュリティパトロールが近づいてきて、警備員が何か叫んできた。我々がたった今、芝生の上に車を止めようとしていたのだと勘違いしたらしく、注意しに来たらしい。
(警備員)Oh, that’s cool.「ああ、それならよかった。」
(わたし)It’s not cool at all!!「いいわけないだろ!」
喧嘩腰になっていたようなので(あまりにも眠くてよく覚えてないけど・・・と一応、言い訳 笑)、娘が助手席から「やめたほうがいいよ!」と止めに入る・・・汗
たしかに、大人げなかったとは思うが、警備員も警備員でいきなり怒鳴り散らしてくるは、対応がかなり rude「無礼」だったので、駐車違反をした自分が悪いとは分かっていても、ついつい熱が入ってしまった。
さらに帰りの車の中では、妻からの「説教」も始まった。
「おいおい、君たち女性陣のために眠いのを我慢して買い物に付き合っているのに、それはないだろう・・・こういう時って、慰めてくれないわけ?」
・・・と、悲しいかな、心の中で叫んでみる。だって、それを実際に口に出したら、火に油を注ぐ結果になるのは分かっていたからね。
眠気と寒さと疲れでイライラも最高潮に達し、夫婦喧嘩が勃発!
またしても、娘が隣から「もう、やめて! ママも言い方が悪いよ!」と止めに入ってくれた。大の大人が子供に注意される・・・それって本当に恥ずかしいことだよね。後で冷静になって振り返ってみて反省! そして、冷静沈着だった娘には本当に感謝!
「パパとママは本当に子どもっぽくてごめんよ!」(ちなみに、うちの娘は現在16歳。)
ブラックフライデーのショッピングでの出費に加えて、駐車違反の罰金 fine は痛いよな~と思いつつ、実際に罰金金額はいくらなのか、翌日になるまで parking violation の詳細を確認していなかった。
でも、しっかり確認してみると、罰金の支払先や出頭に関する情報がどこにも書かれていない。はっきり書かれているのは、駐車違反をした事実とその理由、そして我々の車の車種やプレート情報のみ。
駐車違反やスピード違反 speeding で違反切符が切られる場合は、citation「出頭通知」と書かれているはず。しかし、罰金の支払い手順や出頭方法については一切書かれていなかった。
Parked in a NO PARKING space/area.「駐車禁止のスペースに駐車」
この通知の要点は上記のとおりだ。improperly parked「不適切に駐車」とあるが、illegally parked「不法に駐車」とはなっていないのが微妙な点ではある。
よって、これって多分、単なる「警告書」なのかな? そうだったらいいなぁ。いや、ライセンスの情報は permanently recorded「永久に記録」と書かれているから、あとで正式なcitation「出頭通知」が来るのかも・・・?
たのむ!来ないでくれ・・・と祈るしかない。
そんなわけで、今年2018年のブラックフライデーは、ほろ苦い想い出になってしまいました。
今回の感謝祭とブラックフライデー。感謝祭では友人家族からの心温まるおもてなしに感激し、ブラックフライデーのショッピングではイライラと失望で幕を閉じる。なんか、ジェットコースターのような一日でした。
何はともあれ、良いことも悪いこともひっくるめて「何事にも感謝する」ことが重要ですね。
まとめ
1.ブラックフライデーとは、全米各地で大規模な割引セールが行われる日で、クリスマス商戦の始まりとして位置付けられている。
2.ブラックフライデーのブラックには「黒字」という意味があり、小売店にとっては「儲かる金曜日」という意味合いになっている。
3.ブラックフライデーのショッピングに繰り出す際は、モールやアウトレットでの駐車違反にはくれぐれも注意したいところ。