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基礎英会話マスターまでのプロセス」では、婚活前までに身に付けておくべき基礎英語スキルは以下の3つである、と書きました。

1.通じる英語が話せるようになる発音の習得

2.理解される英語が話せるようになる基礎文法の習得

3.恋愛と婚活に最低限必要な英語ボキャブラリーの習得

の印のある英単語・英文はクリックすると音声が聴けます!




今回は、この3つのスキルのうち、「通じる英語が話せるようになる発音の習得」についてです。特に、英語の発音に自信のない方のために、これだけはマスターしておいた方がよい発音だけにフォーカスします。

最低限マスターしておくべき英語の発音は、ずばり下記の10個です。

3つの母音: /æ/ /ɑ/ /ər/

7つの子音: /f/ /v/ /θ/ /ð/ /r/ /l/ /w/

日本語の母音に置き換えて発音してはいけない、3つの英語の母音

ご存知の通り、日本語の母音は5つしかありません。「あ・い・う・え・お」の5つだけですね。一方、英語には、8つ以上の母音が存在します(ここでは便宜上8つの母音に分類したうえで、それぞれの発音記号を表記しています)。

*それぞれ発音記号をクリックすると音声が聴けます。

1.æ cat, hat, mat など、日本語の「あ」と「え」の中間叫び声「キャー」の要領で発音 (綴りが a の場合にこの発音になることが多い)。

2.ɑ hot, pot, got など、あくびをするときの口の大きさで「あ」と発音 (綴りが o の場合にこの発音になることが多い)。 *注意: イギリス英語では日本語の「お」に近い。

3.ər burn, bird, prefer など、おさえた感じの暗い「あ」 。子音の R を発音するときの要領で、舌先をどこにもつけずに発音 (綴りが er/ir/ur の場合にこの発音になることが多い)。

4.ʌ cut, sun, must など、日本語の「あ」に近い (綴りが u の場合にこの発音になることが多い)。

5.i it, bit, pin など、日本語の「い」に近いが、厳密には日本語の「い」と「え」の中間 (綴りが i の場合にこの発音になることが多い)。

6. u  wool, took, book など、日本語の「う」に近いが、厳密には日本語の「う」より唇を前に突き出して発音 (綴りが oo の場合にこの発音になることが多い)。

7.e end, pen, dent など、日本語の「え」に近い (綴りが  e の場合にこの発音になることが多い)。

8.ɔ auto, fall, autumn など、日本語の「お」に近い (綴りが au の場合にこの発音になることが多い)。

うえの8つの母音のうち、4~8までは日本語の母音に置き換えて発音しても、まったく通じないなど大きな支障になることはないでしょう(もちろん、まったく同じ音ではないため、日本語訛りの英語にはなってしまいます)。つまり、「ʌ → あ」「i → い」「u → う」「e → え」「ɔ → お」とそれぞれ日本語の母音に置き換えて発音しても、何とか通じます。

一方、1~3の3つの母音(æ/ɑ/ər)については、それぞれを日本語の母音「あ」で置き換えて発音してしまうと、通じにくくなるのです。

たとえば、以下のようなケースは両方とも日本語の「あ」で代用してしまうと、違いが分からなくなってしまいます。

fan vs. fun ⇒fan [fǽn] は「扇風機、ファン」。一方、fun [fʌ́n] は「楽しさ、楽しい」(両方とも「ファン」と発音してしまうと区別がつかなくなる)

par vs. per ⇒par [pɑr] は、「(ゴルフの)パー」。一方、per [pər] は「~につき(毎)」(両方とも「パー」と発音してしまうと区別がつかなくなる)

hot vs. hat  ⇒hot [hɑ́t] は、「熱い」。一方、hat [hǽt] は「帽子」(両方とも「ハット」と発音してしまうと区別がつかなくなる)

よって、/æ/ /ɑ/ /ər/ の3つの英語の母音は、日本語の母音「あ」に置き換えて発音してしまうと通じづらくなってしまいます。少なくともこの3つの母音は、英語そのものの発音を身につけておく必要があります。

日本語の子音に置き換えて発音してはいけない、7つの英語の子音

英語の子音で必ず身に付けておくべき発音は、以下の7つです。これらの音は日本語にはない音で、他の日本語の子音に置き換えて発音してしまうと、通じづらくなってしまいます。

*それぞれ発音記号をクリックすると音声が聴けます。

1.f fin, fat, puff など、上の歯で下唇をかみながら「フ」と無声の摩擦音を出す。

2.v ⇒violin, save, valve など、上の歯で下唇をかみながら「ブ」と有声の摩擦音を出す。

3.θ ⇒thick, fifth, Kathy など th の発音は、舌先を歯で軽くかんだ状態で「ス」と無声の摩擦音を出す。

4.ð this, mother, with など th の発音は、舌先を歯で軽くかんだ状態で「ズ」との摩擦音を出す。

5.r ⇒rain, print, ring など、舌先を手前に丸め、舌先がどこにも付かない状態で発音する。

6.l ⇒lie, please, pull など、舌先を上の歯の根元につけたまま「ル」と発音 (日本語の「る」は、舌先の付く位置がもっと奥になる)。

7.w ⇒win, tweet, one など、日本語の「う」よりもさらに唇を突き出して発音。

これら7つの子音の発音も、日本語にある子音に置き換えて発音してしまうと、以下の例のように区別しづらくなってしまいます。

feel vs. heel ⇒feel [fíːl] は「感じる」。一方 heel [híːl] は「かかと」。feel の [f] を日本語のハ行の音に置き換えて「フィール」と発音しても、ネイティブには伝わりづらいです。

vest vs. best  ⇒vest [vést] は「チョッキ、ベスト」。一方 best [bést] は「最もよい」。両方とも「ベスト」と発音してしまうと区別が付きません。

think vs. sink ⇒ think [θíŋk] は「考える」。一方、sink [síŋk] は「流し台」。両方とも「シンク」と発音してしまうと区別が付きません。

with vs. whiz ⇒ with [wíð] は前置詞の「~といっしょに」。一方、whiz [wɪz] は「達人」。両方とも「ウィズ」と発音してしまうと区別が付きません。

read vs. lead ⇒ read [ríːd] は「読む」。一方、lead [líːd] は「リードする」。両方とも「リード」と発音してしまうと区別が付きません。

woman vs. 「ウーマン」 ⇒ woman [wúmən] は「女性」。日本語のように「ウーマン」と発音しても、なかなかネイティブには通じづらいです。

以上、通じる英語が話せるようになるには、これら3つの母音/æ/ /ɑ/ /ər/)と7つの子音/f/ /v/ /θ/ /ð/ /r/ /l/ /w/)の正しい発音を身に付けることが必須になります。